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【やばすぎる】フリーランスエンジニアの現状と解消するための具体的な手法
フリーランス白書2023によると、フリーランスで年収400万未満の人が全体の約半で、400万以上も約半数となっています。
この表は、ITエンジニアだけではなく、フリーランス全体の収入を表したものです。ちなみに会社員として働くITエンジニアの平均年収は442万円ほどといわれています。
つまり、フリーランスになったITエンジニアの約半数は会社員のときと同じくらいか、それよりも低い収入になっていると考えられるのです。
なぜ、フリーランスのITエンジニアになった人の半数は会社員のときより収入をアップできていて、半数は会社員のときよりも収入がダウンしてしまうのか?
その違いを本記事でご紹介していきます。
年収が2倍になる人と、1/2になる人の違い
会社員のときよりも年収が下がる人、上がる人。その差は何なのでしょうか
それぞれの特徴をご紹介します。
年収が1/2になる人の特徴
特徴1:営業が苦手
年収が1/2になる人は、営業が苦手な傾向にあります。
収入が減るということは、仕事が思うように獲得できていないと考えられるからです。
実際にフリーランスで思い通りにいっていない人はクライアントの獲得に手こずっています。
満足な実績がなく、魅力的な提案が作れないことで、ライバルに埋もれてしまい選ばれないので仕事につながりません。
特徴2:サボリぐせがある
仕事に困っているフリーランスほどサボリぐせがあります。
たとえば、少し営業メールを送っただけで「今日はこれくらいでいいか」と営業活動を止めて他のことをします。
反対に安定的に案件を獲得する人は、1日何件営業メールを送るというノルマを作り、しっかりと数をこなしています。
その他、実務に関しても「どこまでやるか」をしっかりとタスク管理して、翌日に回すといったことがありません。
特徴3:新しい策を考えない
収入の上がらないフリーランスは、上手くいかない原因や新しい策を考えません。
たとえ思いついたとしても、「この方法は苦手だし…」とブレーキをかけて、慣れた営業方法を繰り返します。
美味しくない料理の手順をそのまま繰り返しても、美味しくない料理が出来上がるだけです。大切なのは何かを加えたり新しい策を考えたりする必要があります。
反対に、上手くいっている人は「この方法を試してみよう」と、どんどん新しい手段を考えて試していきます。
その差が、新規のクライアントを見つけるスピードに差をつけています。
特徴4:必要なスキルを身につけない
案件を獲得できていない、あるいは収入が上がらない人は、必要なスキルを身につけようとしていません。
比較的習得しやすいプログラミングであれば、ライバルは多くなります。そのため、選ばれる確率が低くなるでしょう。
それに、需要と供給のバランスがとれていると、単価が下がっていくこともあります。
高単価の案件というものは、需要がありつつも、そのスキルを持っている人が少なく供給が足りていないものです。
クライアントが求めるスキルがなければ、ライバルに埋もれるか、低単価の案件しか回ってきません。
特徴5:仕事が適当
収入の低いフリーランスは、クライアントを獲得できても単発で終わり、次につなげられていません。
なぜ、次につながらないのかというと、クライアントを満足させることができなかったから…とも考えられます。
たとえば、コミュニケーション不足、返答が遅い、修正箇所がたくさんある、修正が遅い、納期を守らないなどなど。
クライアントの求める人物像や納品物ではなかったために、次の受注につながっていない可能性があります。報酬をもらっているというプロ意識が足りていない可能性があります。
年収が2倍になる人の特徴
特徴1:営業が苦手でも頑張る
会社員のときよりも年収が上がる人は、苦手なことでも積極的に試します。
「一度やってみた上で本当に合わないなら止めればいい」という考えで、さまざまな営業方法を実践します。
たくさんの方法に取り組むからこそ、自分に一番合った方法や、良い反応が取れる方法を見つけだし、それに一点集中することができるのです。
自分が苦手と思っていても、それは先入観であり、やってみたら意外と自分に合っていることもあります。
収入を上げていける人は、自分の壁を乗り越える能力を持っています。
特徴2:メリハリがある
収入を上げていける人は、オンとオフのメリハリがあります。
「やるぞ」と決めたときは脇目もふらずにやり切り、スパッと終わらせます。ダラダラと時間をかけてずっと仕事をしているといったことはありません。
何時までに何件営業メールを送ると決めれば、時間内に終わらせます。
そうしてメリハリをつけることで無駄な時間をなくし、必要なことだけに時間と労力を注ぐことができているのです。
特徴3:次々に新しいことを試す
収入を上げていける人は、素直でどんどん新しいことを試します。
たとえば、営業メールよりもチラシを送付した方がライバルに埋もれないのではないかと考えれば、すぐに実行に移します。
メールだと自分がどんな人物かわからないことに気づけば、自己紹介動画を撮ってリンクを貼るなどの工夫を行い、手間を惜しみません。
そうして、次々に新しいことを試すからこそ、仕事獲得のチャンスが広がっていくのです。
特徴4:スキル習得に余念がない
年収が上がる人は、現状の自分が持つスキルのみで勝負をせず、どんどん新しいスキルを習得して進化していきます。
AIの需要を感じれば、空いた時間でAIに必要なプログラムのスキルを学ぶでしょう。
単価の高い案件に多いプログラミングの言語があれば、そのスキルを習得すると思います。
そうして、スキルアップと工夫をすることで、獲得できる仕事の幅を広げていきます。
特徴5:仕事が細かい
案件が途切れずに収入を上げていける人は、自分のことよりもクライアントのことを考えます。
実績のないうちから高単価などは望まず、まずはお試しで低い金額で見積もり、丁寧な仕事をしてクライアントとの信頼関係を築いていきます。
この圧倒的なGIVE精神で、初回のハードルを低くして、次の仕事につなげているのです。
フリーランスにとっての一番高いハードルは、初回の案件獲得です。そこさえクリアできれば、クライアントとコミュニケーションを交わせるので、自分を認知してもらえます。
クライアントも知らない人に頼むよりも、知っていて仕事が丁寧な人に頼む方が安心できるので、細かい仕事を意識して、圧倒的なGIVE精神を忘れないようにしましょう。
年収が1/2になる原因は偏った営業方法にある
会社員のときよりも年収が下がるフリーランスエンジニアは、偏った営業をしています。
たとえば、クラウドソーシングサイトでの営業メールを繰り返し行っているとしましょう。
ですが、同じ方法で営業をしているライバルはたくさんいるので、時間と労力をかけて送信しているメールもほとんど読まれません。
大切なのは自分なりに仮説をたてることです。
自分がやっているようなことは、きっと周りもやっているだろう…と考えたなら、その上で自分のメッセージを相手に届けるにはどうするべきかを考えましょう。
誰もやっていないことを探すのも難しいので、やっている人はいるけど、手間がかかるのでライバルが選ばない方法を選ぶのがベストです
どのような営業方法があるのか
ここでは、偏った営業方法にならないために、営業の手段をいくつかご紹介します。
- クラウドソーシングサービスでの応募
- クラウドソーシングサービスでの営業メール
- 会社のホームページ、お問い合わせからメールの送信
- 会社の住所にチラシやポートフォリオを送付
- 直接会社に営業の電話をかける
- 直接会社に出向いて営業する
- SNSで仕事を募集する、SNSで仕事をもらえないか打診する
- 同じ仕事をしている仲間をつくり、仕事をもらえないか相談する
- 異業種交流会に参加してクライアントを見つける
- 商工会議所にチラシを置いてもらう
- 地元の青年部などに入る
- ホームページを持つ
- 仕事のマッチングサイトに登録する
これですべてではありませんが、こうして並べるだけでもかなり多くの営業方法や認知される方法があります。
自分に合っていて、反応の良いものを見つけてアプローチしていきましょう。
稼いでいる人はどこから仕事を穫っているのか
ここまで、仕事獲得のための営業方法などについてご紹介してきました。
では、実際に他のフリーランスはどのように仕事を獲得していているのか。フリーランス白書のデータを元にご紹介していきます。
左の図では、直近1年間で仕事獲得に繋がったものとして、人脈と過去・現在の取引先の2つが飛び抜けていることがわかります。
右の図では、直近1年間で仕事獲得に繋がったものの中で、最も収入が得られた経路としても、人脈が33.6%、過去・現在の取引先が33.5%とほとんど同率です。
このデータは、そのまま仕事獲得のしやすさと高収入が期待できる方法ともとれますので、今までの営業方法に加え、人脈や取引先に連絡をとってみるのも収入アップへの鍵となるでしょう。
人脈がない場合はどうするか?
人脈がなくても、焦らずにこれから作っていきましょう。
人脈を作る方法としては、何かのコミュニティに属することが手っ取り早い方法です。
たとえば、ITエンジニアの勉強会や講座、セミナーなどに参加することで、同じ目的をもった仲間ができます。
中には、仕事の依頼がたくさんきていて、外注化している人もいるでしょう。そういった人と仲良くなれば、仕事の獲得につながります。
この流れは、SNSなどでも同じです。TwitterでITエンジニアを見つけて失礼のないようにDMを送り、ZOOMなどで会話をして関係性を築いていけば、仕事の紹介につながることもあります。
待っていても人脈は作れないので、できることからはじめていってください。
過去や現在の取引先がない場合はどうするか?
フリーランスになりたてで、まだ取引先がない場合は、まずはGIVEの精神で仕事をこなし、取引先を増やしていきましょう。
ほとんどの人が、仕事を受注して納品して、「また何かあったらよろしくお願いします」と終えてしまいます。
そこで、たった一言「他にもお手伝いできることはありませんか?」と聞くだけでも、案件を獲得できる可能性は高まります。
しかし連絡を終えてしまえば、クライアントが数多く抱える外注先の1人として埋もれてしまい、新しい案件が発生したときに自分が選ばれる可能性は低くなります。
ですので、納品時や定期的にクライアントに声をかけることも大切なのです。
それでもダメなら?
ここまでご紹介した営業方法でもクライアントを獲得できない場合は、エージェントサービスを使うことがおすすめです。
エージェントサービスとは、転職希望者と採用企業との間にコンサルタントが介在し、転職の実現を支援してくれるサービスです。
ここでは、エージェントサービスを使うことによる、メリットとデメリットをご紹介しましょう。
エージェントを使うメリット1:自分のスキルの応じた仕事を紹介してくれる
エージェントサービスを利用すると、自分のスキルに応じた仕事を優先して紹介してくれます。
その他、推薦状で起業にアピールしてもらえたり、面接対策から日程調整までしてもらえたりと、面倒なことを代わりに行ってくれます。
自分でクライアントを探して営業する必要もありません。
エージェントを使うメリット2:安定収入が見込める
エージェントサービスで紹介される企業の多くは、業務委託での契約となるでしょう。
それでも、月給での契約などもあるので、独立しつつも在宅で会社員のように働きながら、安定収入を得ることができます。
毎月の収入が不安定で、ヒヤヒヤすることもありません。
エージェントを使うメリット3:福利厚生が使えることもある
企業によっては社員同様に福利厚生が使えるところもあります。
すべての企業ではないために、福利厚生が使える企業を望む場合は、エージェントの担当者に相談してみましょう。
エージェントを使うデメリット1:自由度は高くない
エージェントサービスから紹介を受ける場合は、常駐・在宅であっても基本的には企業側の営業時間に合わせた勤務時間となります。
平日の10時から19時といったような一般的な会社員と同じ時間を働くことになることを覚えておきましょう。
そのため、フリーランスになるときに夢見る、好きな時間に好きな場所でという自由度はなくなってしまいます。
エージェントを使うデメリット2:収入の上限がある
エージェントサービスで紹介された企業で働く際には、契約が交わされます。
それが月給制であるなら、固定給となるので会社員と同じように収入に上限ができてしまいます。
会社員のときよりも稼いでいきたいと考えるなら、就業時間外に自分で仕事を獲って収入を上げていく必要があります。
まとめ
この記事では、「【やばすぎる】フリーランスエンジニアの現状と解消するための具体的な手法」というテーマでご紹介してきました。
フリーランスの現状は、稼いでいる人と稼げていない人に二極化されており、稼げない情報を打破するための営業方や、稼いでいる人がどのように仕事を獲得しているのかがわかりましたね。
また、現状を解消するための方法として、エージェントサービスの利用も安定収入が見込めるのでおすすめです。
このままではやばい…と感じたフリーランスの方は、エージェントサービスの利用をすることで、自由度は下がりつつも安定した収入が見込めます。