フリーランスエンジニアが年収2000万を達成するために必要なこととは?

フリーランスエンジニアは年収が高いイメージを持っている人も多いでしょう。

しかし、年収2,000万円を超えるフリーランスエンジニアとなると限られてきます。

一体、年収1,000万円以下の人と2,000万円を超えるフリーランスエンジニアとでは何が違うのでしょうか?

本記事では、年収2,000万円を超えるほどの高収入を得ているフリーランスエンジニアが何を行っているのかを紐解いていきます。

最後まで読むことで、さらに高収入を得るためにするべきことがわかりますからね。

誰もが取り組めることばかりなので、参考にして収入アップを目指してください。

目次
  1. 1. フリーランスエンジニアで年収2000万円は果たして可能か?
    1. 1-1. なぜ、フリーランスエンジニアの需要は高まっているのか?
    2. 1-2. フリーランスエンジニアの平均年収は?
    3. 1-3. 年収2000万円以上のフリーランスエンジニアの割合
  2. 2. 年収2000万円達成を目指せる職種や他との違い
  3. 3. フリーランスエンジニアで年収2000万円を達成するための施策
    1. 3-1. 上流工程の仕事をする
    2. 3-2. 企業と直接取引をする
    3. 3-3. フリーランスエンジニア向けのエージェントの活用
    4. 3-4. 収入源を増やす
    5. 3-5. 需要が高く高単価な言語を習得する
    6. 3-6. スキルアップし続ける
    7. 3-7. 独自性を身につける
  4. 4. まとめ

フリーランスエンジニアで年収2000万円は果たして可能か?

結論からいえば、可能です。

その理由は、フリーランスエンジニアの需要が高まっているからです。

需要が高いということは求められているということなので案件も豊富にあり、スキルさえあれば稼ぎやすい環境といえます。

では、需要が高まっている理由からご紹介していきます。

なぜ、フリーランスエンジニアの需要は高まっているのか?

フリーランスエンジニアの需要が高まっている理由は以下の要因によります。

● IT業界の慢性的な人手不足

● フリーランスを対象としたエージェントサービスの増加

● エンジニアの需要が高まっていること

● IT産業の成長が続いていること

● 年齢に関係なくキャリアを続けられる環境

● フリーランス人口の増加

● 環境や法の整備が進んでいること

● 社会的立場が変化していること

たとえば、転職サイトのdodaによると、エンジニア(IT・通信)の求人倍率は、2023年4月時点では9.92倍だったのに対し、2024年2月には11.97倍にまで上がっています。

参考:doda

IT・通信のエンジニアの求人倍率がズバ抜けて高まっていることがわかりいただけるでしょう。

求人倍率とは、求職者数に対する求人数の割合のことで、数値が高くなるほど求職者の数よりも人を探している企業数が多いということを表します。

つまり、需要に対して供給が追いついておらず、需要が高いといえます。

フリーランスエンジニアの平均年収は?

フリーランスエンジニアは高収入を得られる職種のひとつですが、いくら需要が高まっているとはいえ、誰でも年収4桁を達成しているわけではありません。

実際に、複業マッチングサービスSOKUDANのフリーランス・副業調査によるとエンジニア職種6つの平均年収は、899万円とされています。

中でも機械学習エンジニアは需要が高いために、唯一4桁に届いています。

参考:SOKUDAN

年収2000万円以上のフリーランスエンジニアの割合

機械学習エンジニアでさえ、年収は1,100万円です。では、年収2,000万円を稼いでいるフリーランスエンジニアはどれくらいいるのか…ということについてですが、残念ながら2,000万円以上というデータは見つかりませんでした。

しかし、下記のデータを参考にすると、1,400万円以上の収入を稼いでいるフリーランスエンジニアの割合は、わずか7%だったことがわかります。

参考:SOKUDAN

年収2000万円達成を目指せる職種や他との違い

● どんな職種やどんな案件を選べば達成に近づけるのか?

● 1,400万円以上稼ぐフリーランスエンジニアは、他と一体何が違うのか?

こうしたことを解説していきます。

まず、先述した高収入が見込める職種のいずれかを選び、スキルを習得するのが早いでしょう。

その理由は、需要が高く高度なスキルを要するために単価が高く、かつ案件も豊富だからです。

そして、他との違いについてですが、稼いでいるフリーランスエンジニアは、1つに限らず複数の言語を習得していることから、案件に困らず収入を安定させることができていると考えられます。

たとえば、質問や回答をして知識を共有できるサービス「Quora」では、「プログラマーは平均いくつのコンピューター言語を扱えるのでしょうか?」という質問に対して、次の回答が寄せられていました。


僕は20代前半でC, C++, Lispを覚えましたが、この3つが使えたら他は全部扱えると思います。(因みに、いま主に使ってるのはphpとJavaScript)


三十年間現役、5年に一つ主流言語が置き換わるとしてメイン言語で生涯に6つ。キャリアの中間点での平均年齢プログラマでは3つ。加えてサブ言語が3から4。学生時代の授業で一つ。


扱えるレベルというのにも言えると思います。
個人の開発レベルで使用したことがある、もしくは業務レベルで触れたことがあるということでしたら、僕は以下の言語が当てはまると思います。

・Ruby
・PHP
・Python
・JavaScript
・C++

しかし、これらの挙げた言語全てを高いレベルで扱えるわけでは決してありません。

引用元:Quora

稼ぐためには、常に案件を途切れなくさせる必要があります。その上で複数の言語を習得しておくことはパイを広げることにもなるので、徐々に増やしていくことをおすすめします。

フリーランスエンジニアで年収2000万円を達成するための施策

平均年収が899万円のフリーランスエンジニアが、2,000万円を目指そうと思ったら、高単価の案件を途切れなく受注するのが大前提です。

では、どのようにしたら単価が上がるのか。仕事が途切れなくなるのか。という点について解説していきます。

上流工程の仕事をする

上流工程の仕事とは、いちプレイヤーではなく、チームやプロジェクトのマネジメントを行う業務のことです。

チームやプロジェクトのマネジメントを行う方がより高い報酬が期待できます。

通常、フリーランスエンジニアとして働くなら、1案件に対する報酬額をいかに積み重ねるかで月収が決まります。

しかし、上流工程では一つの高単価プロジェクトを請け負い、各メンバーに仕事を振り分けつつ報酬を支払います。

一人の場合:案件×報酬=月収(例:10件×3万円=30万円)

チームの場合:案件×報酬-メンバーの報酬=自身の報酬(例:1件×150万円-30万=120万円)

これはあくまで例ですが、上流工程の仕事をすると受注が1件でも、大きな報酬を手にすることができます。

たとえば、レバテックフリーランスでは、次のような上流工程の求人案件がありました。

【上流】法人向けサービス追加機能開発の求人・案件
単価:〜1,250,000円/月

【スクラムマスター】既存システム新規機能開発の求人・案件
単価〜1,550,000円/月

【PMO】金融向けシステム基盤構築管理の求人・案件
単価〜1,000,000円/月

上流工程の仕事は高い報酬を受け取れる反面、プロジェクト全体の進行や品質管理、コスト管理なども担当します。

そのため、プロジェクトの成功に向けて大切な役割を果たし、計画的に進める能力やコミュニケーション能力が必要となります。

企業と直接取引をする

なるべく高単価にするために、企業と直接取り引きを行うのも一つの手段です。

たとえば、クラウドソーシングサイトを使用して仕事をする場合、売上からプラットフォームの利用料金として、数十%引かれてしまいます。

報酬額 システム利用料
20万円超の部分 5%
10万円超20万円以下の部分 10%
10万円以下の部分 20%
タスク形式での場合 20%
参考:クラウドワークス

クラウドワークスでは、10万円以下の案件をこなした場合、システム利用料として20%が引かれるので、1案件で5万円の報酬でも振り込まれるのは4万円になります。1万円も取られるのはかなり痛いですよね。

企業と直接取り引きを行うことができれば、5万円の報酬をすべて受け取れるので、収入を上げることにつながります。

フリーランスエンジニア向けのエージェントの活用

エージェントの活用は、いくつかのメリットがあります。

通常は案件を獲得する場合、エンジニア自身が案件に応募したり、営業をかけたりして自分をアピールする必要があります。

ですがエージェントを活用すると、登録されたプロフィールやポートフォリオを参考に、代わりに営業活動を行い、あなたのことをアピールしてくれるのです。

各エージェントは、自社でしか扱っていない非公開の案件なども抱えているため、特別な案件に巡り会える可能性もあります。

また、エージェントが営業を行ってくれれば、あなたは業務に集中することができるので、作業効率がよくなり、インプットの時間も増えるのがうれしい点です。

収入源を増やす

フリーランスエンジニアとして収入を上げるためには、収入を確保できる場所をいくつも持っておくといいです。

たとえば、クラウドソーシングサービスに1社登録しているよりも、2社、3社と登録している方が案件を見つけられる可能性は高くなります。

それに、フリーランス向けのエージェントサービスも1つだけではありません。さらには自分で企業のホームページにあるお問い合わせフォームから営業をかけることもできます。

そうして案件を獲得できる場所を多く開拓しておくことが、2,000万円を目指す施策として必要です。

需要が高く高単価な言語を習得する

先ほど図でご紹介した、機械学習やデータサイエンティストのような高単価で需要の高い言語を習得しましょう。

たとえば、1件10万円の報酬と1件3万円の報酬では、同じ時間をかけて作業をした場合、時給換算してみると単価に大きな差が出ます。

業務に同じ時間を費やした場合、単価が高くなる言語を選ぶ方が、効率よく収入を上げていけます。

スキルアップし続ける

常にスキルアップし続けるのも、年収を高くする上で必要なことです。

エンジニアの世界では、常に新しい技術やツールが生み出されています。そのため常にアンテナを張り、スキルアップし続けなければ、どんどん周りに遅れをとってしまいます。

遅れてしまえば、需要が低くなり、単価も下がった案件にしか対応ができなくなる可能性もあり、それは収入に直結してしまいます。

いつまでも高い年収を維持するには、新しい技術を取り入れる姿勢が必要になります。

独自性を身につける

フリーランスエンジニアとして長く活躍しつつ、年収2,000万円を目指すには独自性を身につけて、他と差別化するのも忘れてはいけません。

独自性があって他と差別化できていれば、他のライバルよりも目立つことができます。

そうすれば、クライアントから選ばれる可能性が高くなるので、案件を獲得しやすくなります。

どういうことかというと、機械学習という需要が高いジャンルの中でも、システム開発に特化するなどすれば、専門性が出ます。

たとえば、心臓病の患者がいたとして、そこに二人の医者がやってきます。一人は「内科を担当しているので、ある程度なんでも診れますよ」という医師。

もう一人は、他のことは一切詳しくないけど、心臓に関わることだけに15年費やしてきたという医者がいたとしたら、どちらに診てもらいたいですか?

きっと後者だと思います。それと同じで独自性がある人にまかせたいと思うのです。あなたの得意分野を見つけてみましょう。

まとめ

今回は、フリーランスエンジニアが年収2,000万円を目指すために必要なことをご紹介しました。

結論は、フリーランスエンジニアで年収2,000万円は可能ですが、達成している人は全体の10%以下ということです。

年収2,000万円を目指すための施策を大きく2つに分けるなら、下記のとおりです。

1.需要が高い言語をいくつか学びつつ、いずれかに独自性を出す。

2.システムを作るための計画や設計を覚え、システムの基本的な設計やプロジェクト全体の進行や品質管理、コスト管理を行えるようになり、チームを作ってマネジメントする側に回る。

ぜひ、自分に合った方法で、年収2,000万円を目指してください。