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フリーランスエージェントの探し方
フリーランスになって多くの人がはじめに手こずるのが仕事探しでしょう。
思っていたよりも仕事が獲得できず、来月の家賃の支払いができないかもしれない…と焦った経験をしたことがあるかもしれませんね。
フリーランスとして安定した仕事量を確保するためには、フリーランスエージェントを使うことがオススメです。
本記事では、フリーランスエージェントの探し方から、エージェントを利用するメリットと手順まで解説しました。
読み終えることで、自分に合った仕事で安定した収入を得る方法がわかります。
フリーランスエージェントの探し方
自分に合ったフリーランスエージェントを探す方法は大きく分けると2つです。
大きい枠を決めて、その後で小さい枠で絞っていくことが、最も自分に合ったエージェントを探す方法になります。
- 求人数で選ぶ
- 特徴で選ぶ
求人数で選ぶ
求人数で選ぶ場合は、知名度のある大手のエージェント2、3社に登録しておきましょう。
大手のメリットは、扱う求人の数が多いこととサポートが手厚いということが挙げられます。
また、求人を検索するさいの条件や待遇といった絞り込み機能も豊富なことから、より自分の希望に沿った求人を見つけられます。
求人数の多さと非公開求人数は比例する傾向があるので、表には出ていない求人を保有していて、紹介してもらえる可能性も高くなります。
特徴で選ぶ
フリーランスエージェントサイトには、それぞれ特徴があります。
エンジニアの求人に強いものや、Webデザイナーに強いものなどがあります。
自分の希望に沿ったサイトをはじめから選ぶことで、最短で希望通りの仕事を紹介してもらえる可能性もあります。
こだわり条件の中には企業常駐、在宅、副業、週3日~など、さまざまな条件で絞ることもできます。
まずは自分の希望を紙に書き出してみましょう。
フリーランスエージェントを使うべき4つの理由
フリーランスとして収入を安定させたい場合、継続的に仕事が入ってくるエージェントを使えば、単発案件ばかりで次の仕事が獲得できずに焦ることもなくなります。
ここでは、フリーランスがエージェントを使うべき理由について解説します。
- 案件の受注が安定する
- 高単価の案件を受けられる
- 本業に集中できる
- いろいろと相談ができる
これら4つの理由について一つずつ深掘りしていきます。
案件の受注が安定する
フリーランスになった人が直面する不安は、仕事が安定して取れないことや、仕事自体が決まらないといったものです。
2020年以降、フリーランスや個人事業主の数は伸びていることから、それだけライバルが多くなっていると考えられるので、仕事の獲得へのハードルも上がりました。
それにより、クラウドソーシングサービスで案件に応募しても、応募人数が多すぎて仕事を受注できない人や、受注できても単発で終わってしまい次に繋がらないという悩みが増えています。
その点、エージェントを利用することで、安定的に仕事をもらえるので、日々の不安から抜け出せて収入面で心配することもなくなります。
高単価の案件を受けられる
フリーランスでの実績がない場合、はじめから高単価案件をまかしてもらえることは少ないです。
どれだけ応募した分野での実績や経験があっても、クライアントからしたら、その実力がわからないからです。
ですから、少し単価が低いところから結果をみせて、信頼関係を構築してもらい、単価を上げてもらうという流れが一般的です。
一方でエージェントは、あなたのこれまでの実績や経験を考慮した上で、仕事探しや企業と交渉してくれるので、はじめから報酬の高い案件を紹介してくれることもあります。
本業に集中できる
フリーランスになると、これまで経験してこなかった資料の整理、帳簿付け、確定申告などの業務に加え、受注した案件の作業を進めながらも、次の仕事を探さなければなりません。
複数の求人サイトで案件を見て回ると、かなりの時間が奪われてしまいます。
その点、エージェントを使うと、仕事探しはすべてエージェントが行ってくれるので、あなたは仕事に集中できるので、余った時間をスキルアップに充てることもできます。
いろいろと相談ができる
フリーランスエージェントの担当者は、仕事を探してくれる他にも、いろいろと相談に乗ってくれます。
たとえば、希望する仕事の条件、面談のときに心がけること、非公開求人にはどのようなものがあるのかなど。他にも仕事をするうえで分からないことや、不満に感じることがあれば相談に乗ってくれる頼もしい存在です。
エージェントはお客さまの希望に合った仕事が見つかるように手伝ってくれるので、ひとりで探すよりも早く希望どおりの仕事が見つかるでしょう。
フリーランスエージェントのメリットとデメリット
フリーランスエージェントにもメリットとデメリットがあるので、どちらも知ったうえで利用するかしないかを決めましょう。
フリーランスエージェントのメリット
メリット1.自分で営業しなくていい
メリット2.条件の交渉や契約手続きを行ってくれる
メリット3.企業の福利厚生や確定申告のサポートを利用できる
メリット1.自分で営業しなくていい
フリーランスエージェントを利用するメリットの1つ目は、「自分で営業しなくても案件を紹介してもらえる」ということです。
ひとりで活動していると、クラウドソーシングサービスでの応募文章、仕事をもらえそうな企業へのアプローチメールの作成、異業種交流会に参加してからの人間関係の構築など、仕事を獲得するためにやるべきことはたくさんあります。
そこまでしても、仕事を獲得できる保証はありません。
しかし、エージェントを利用すれば、営業をするのが苦手な人でも、自分は何もせずに担当者が希望どおりの案件を探してくれます。
メリット2.条件の交渉や契約手続きを行ってくれる
フリーランスエージェントを利用するメリットの2つ目は、「エージェント担当者が、案件の条件交渉や契約手続きを代行してくれる」ということです。
ひとりで活動していると、仕事が獲得できない焦りから、低単価の案件でも無いよりはマシと考えてしまい、時間に見合わない仕事を請け負ってしまうこともあります。
仕事量と合っていない収入をいくつ得ても、休みがないのに収入が低いという状況になってしまいます。
だからといって、単価交渉をしようにも断られたらどうしよう…印象が悪くなって契約を仕事がもらえなくなるかもしれないといった不安も生まれます。
しかし、フリーランスエージェントを利用すれば、安定した高単価の仕事を紹介したうえで、単価や働き方の条件交渉や契約手続きまで行ってくれます。
メリット3.企業の福利厚生や確定申告のサポートを利用できる
フリーランスエージェントを利用するメリットの2つ目は、「企業の福利厚生や確定申告のサポートを利用できる」ということです。
フリーランスでありながら、企業の福利厚生を利用できるといった、まるで社員のような待遇も受けられます。
また、フリーランス1年目で必ずつまずくと断言してもいい確定申告。税務サポートを行っているエージェントを利用すれば、確定申告はより簡単になり仕事だけに集中できる環境が手に入ります。
フリーランスエージェントのデメリット
デメリット1.自由度が下がる
デメリット2.収益性が下がる
デメリット3.自分で条件交渉ができない
デメリット4.未経験だと紹介してもらえる案件が少ない
デメリット1.自由度が下がる
フリーランスエージェントを利用すると「自由度が下がる」といったデメリットがあります。
フリーランスになった目的によりますが、自由な時間に仕事量をセーブしながら働きたいという考えの人には、フリーランスエージェントの利用は合わないでしょう。
その理由は、エージェントに登録されている案件の多くは、社員のように働く時間帯が決まっているからです。中には週5日勤務が条件のものもあります。イメージ的には、リモートワークの社員といった感じでしょう。
ですから、在宅で深夜に仕事がしたい、寝坊を気にせず仕事がしたいといった人には合いません。
デメリット2.収益性が下がる
フリーランスエージェントを利用すると「収益性が下がる」可能性があります。
その理由は、仕事探しを代わりに行ってもらうことによる仲介手数料が発生するからです。
この仲介手数料は、「契約回数」や「契約金額」によっても変動しますし、エージェントによっても変わりますが、およそ10%から20%引かれてしまいます。
ですから、ひとりで仕事を獲得するときよりも収益性が下がる可能性があります。
デメリット3.自分で条件交渉ができない
フリーランスエージェントを利用すると「自分で条件交渉ができない」といったデメリットがあります。
もし、あなたが交渉が得意といった場合でも、企業と直接交渉するのはエージェントの担当者となります。
不満があるときは担当者に伝えて、企業と交渉してもらえるように頼みましょう。
デメリット4.未経験だと紹介してもらえる案件が少ない
フリーランスエージェントを利用すると「未経験だと紹介してもらえる案件が少ない」といったデメリットがあります。
これは、ひとりで仕事を探すときも同じですが、経験者であればその実績や経験からある程度推測することはできます。
しかし、未経験だとどれくらいのスキルがあるのかをエージェント側が把握できないので、結果として経験者が案件に優先されてしまうことがあります。
フリーランスエージェント利用時の6つのポイント
フリーランスエージェントを利用して、あなたの希望条件に合った仕事を紹介してもらうには、担当者との人間関係を構築する必要があります。
ここでは、希望通りの仕事を紹介してもらうために行うべきことを6つご紹介します。
- 連絡はマメに素早く
- 勤務開始の希望時期は早めに
- 経歴やスキルは正直に伝える
- 希望条件を詳しく伝える
- ひとつの案件への応募は一回
- 企業の印象や口コミを聞く
1.連絡はマメに素早く
担当者からの連絡には、マメに素早く返しましょう。
返信が早く、マメであれば担当者も動きやすくなりますし、あなたの仕事探しへの意欲も高いと感じてもらえます。
相手の感情や意欲の高さが、相手にも伝染して一生懸命になってくれるものです。
やる気が伝わっていれば、良い条件の仕事を優先的に紹介してくれることもあります。
そのために、マメさと素早さを心がけて返信しましょう。担当者の計画や予定を立てやすい状況を作れれば、それだけ早く仕事を紹介してもらえるようになります。
2.勤務開始の希望時期は早めに
担当者へは、「すぐにでも仕事をはじめたい」という意思を伝えましょう。
仕事の開始時期や希望条件がハッキリしていない状態だと、担当者も案件紹介に踏み切っていいのかわかりません。
やる気を感じられなければ、担当者のやる気も下がり、どんどん他の登録者に良い案件が紹介されていってしまいます。
勤務開始の希望時期を早めに伝えることで、エージェントの売上にも繋がることから、優先して動いてくれるようになります。
3.経歴やスキルは正直に伝える
担当者へは、「経歴やスキル」を正直に伝えましょう。
担当者は、あなたの経歴やスキルを把握したうえで、条件の合う仕事を紹介します。
もし、しっかりと伝わっていなければ、条件に一致していない仕事を紹介されるかもしれません。
そうなると、あなたも企業も時間を無駄にしてしまい、損しか残りません。
たとえ未経験でも、合った条件を探してくれるので、ありのままを伝えましょう。
4.希望条件を詳しく伝える
担当者に「希望条件」を詳しく伝えましょう。
何を望んで何を望まないのか。譲れない部分を大事な順番で紙に書き出すなどして伝えると担当者へも伝わりやすくなります。
また、譲れない順番を示しておくことで、順位が下のものから削っていくこともできるので、より早く希望条件に近い仕事を探してもらえます。
きちんと希望を伝えていなければ、紹介される案件も的外れになり、互いに時間をロスするだけなので、希望条件を詳しく伝えましょう。
5.ひとつの案件への応募は一回
ひとつの案件への応募は一回にしましょう。
どういうことかというと、あなたが複数のエージェントに登録できるように、案件も複数のエージェントに登録されていることがあります。
各エージェントで希望を伝えていれば、同じ案件が該当する可能性は高くなるので、担当者が紹介してくる可能性も高くなります。
そこで、同じ案件だとわかっていながら応募するのは止めましょう。
担当者も企業側も混乱することになり、場合によっては信用を失うこともあります。
6.企業の印象や口コミを聞く
担当者に「企業の印象や口コミ」を聞いておきましょう。
人材を募集しているのにもさまざまな理由があります。業務拡大のために人員を増やしたい会社もあれば、採用を繰り返しても人が辞めていくから募集している場合もあります。
企業の評判が悪ければ後者とも考えられるので、働きだしてから嫌な思いをしないためにも、あらかじめ企業の印象や口コミを聞いておきましょう。
エージェントを利用するときに気をつけるべき注意点
フリーランス初心者が陥る、エージェントを利用するさいに気をつけるべき注意点を4つご紹介します。
- 複数のサービスを利用するなら把握しよう
- クライアントとの信頼関係を大切にする
- はじめは高い報酬を期待しない
- 支払いサイトの理解をする
複数のサービスを利用するなら把握しよう
仕事を早く見つけるために、複数のフリーランスエージェントを利用することはおすすめできます。
しかし、それぞれのエージェントの担当者や案件がどこのものかわからなくならないように整理しましょう。
担当者のエージェントを間違えるのは失礼にあたりますし、担当者のエージェントで扱っていない案件の名前を出したりするのもよくありません。
場合によっては、いくつも利用していることがわかり、担当者のやる気を失わせる原因にもなります。
各エージェント、担当者、案件はきちんと整理しましょう。
クライアントとの信頼関係を大切にする
仕事が決まった場合、クライアントとの信頼関係を大切にしましょう。
会社員とは違い、業務委託契約は突然解除される可能性もあります。
クライアントとの関係性が悪ければ、解除される可能性は高くなってしまうので、日頃から気をつけましょう。
どのようなことに気をつけるべきかというと、難しいことはありません。
- 丁寧な言葉遣い
- 納期を必ず守る
- 連絡はすぐに返す
このような当たり前のことを守っていれば問題はないはずなので、3つを守りつつ仕事では最大限にクライアントに貢献できるようにしましょう。
はじめは高い報酬を期待しない
エージェントの担当者に仕事を探してもらうときは、ある程度の希望条件を伝えるべきですが、報酬については、はじめはあまりこだわるのは止めましょう。
理由は、高い報酬で探す分、経験やスキルのハードルも上がるので、仕事が見つけづらくなります。
それにより、仕事を開始する時期が遅くなれば、それだけ収入が入ってくるのも遅れてしまいます。
まずは、小さい案件をこなしながら実績をつけていきましょう。報酬は後からついてくるものです。
支払いサイトの理解をする
フリーランスとして働くときには、支払いサイトを理解しておきましょう。
支払いサイトとは、報酬が現金化されて入金されるまでの期間のことです。
基本的には、現金化されて入金されるまで約30~60日かかります。
理解したうえで、資金繰りをしないと家賃の支払いなどの大きな支払いがあるときに困ることになります。
フリーランスエージェントを利用した仕事スタートまでの手順
ここでは、フリーランスエージェントを利用してから、仕事をスタートするまでの手順を簡潔にお伝えします。知っておけば、これからの作業が楽になります。
- フリーランスエージェントに登録をする
- プロフィール・ポートフォリオなどの登録
- 担当者との面談
- 案件紹介
- 企業と面談
- 採用
1.フリーランスエージェントに登録をする
まずは、あなたの希望に沿った職種を多く扱っているエージェント2、3社に登録します。
2.プロフィール・ポートフォリオなどの登録
エージェントに登録したらサイトにログインして、自分のプロフィールやポートフォリオをしっかりと埋めましょう。
3.担当者との面談
エージェントの担当者から連絡があり、面談をすることになります。
このときに、自分の希望などをハッキリと伝えてください。
面談はオフィスで行うこともあれば、WebのZoomなどで行うこともあります。
4.案件紹介
面談で伝えた条件をもとに、担当者が仕事を見つけてきてくれます。
希望条件に近いようなら、応募する意思を伝えてください。
また、このときに希望と大きなズレがあるようなら、改めて自分の希望を細かく伝えるようにしましょう。
5.企業と面談
仕事に応募して、企業側が興味をもったなら面談が行われます。
担当者も付き添ってくれることが多いので、確認しておきましょう。
面談ではお互いの条件の確認などが行われます。
6.採用・仕事スタート
面談が済んで、企業があなたと働きたいと思えば、採用されて契約が交わされます。
フリーランスとして働き出すのは初めてのことだと思うので、いろいろと分からないことも出てくるかと思います。
何か困ったことなどがあれば、エージェントの担当者に相談してみてください。
あとは、長く安定的に仕事がもらえるように企業との信頼関係を築いていきましょう。
まとめ
本記事では、フリーランスエージェントの探し方について解説しました。
もう一度、エージェントを利用するメリットについておさらいしましょう。
メリット1.自分で営業しなくていい
メリット2.条件の交渉や契約手続きを行ってくれる
メリット3.企業の福利厚生や確定申告のサポートを利用できる
毎日仕事を探して応募する。を繰り返していると、どんどん日にちが過ぎていき、気持ちも滅入ってしまいます。
エージェントを利用すれば、自分で仕事を探す手間が省けるし、収入も安定するので検討してみてください。