どのくらいスキルがあればフリーランスになれるのか?

フリーランスとして働いていきたいけど、今のスキルで果たして食べていけるだろうか?

自由と時間に縛られないフリーランスの生活に憧れる一方で、会社員のように安定した収入が得られるだろうか?という不安を考えてしまうものですよね。

結論をお伝えすると、スキルが少なくてもフリーランスにはなれます。

ただし、スキルが少ない状態でフリーランスになるとデメリットもあるので、本記事ではデメリットやデメリットを回避する方法をご紹介します。

目次
  1. 1. スキル不足でフリーランスになるデメリット
    1. 1-1. 仕事を受注できない
    2. 1-2. 仕事を選べない
    3. 1-3. 収入が低いのに忙しい
    4. 1-4. 自分の時間と体がむしばまれる
  2. 2. フリーランスで失敗しないためには?
    1. 2-1. 応募できる案件を多くする
    2. 2-2. 高単価の案件を獲得する
  3. 3. フリーランスに必要なスキル
    1. 3-1. 複数のプログラミング言語の理解
    2. 3-2. コミュニケーションスキル
    3. 3-3. 自己管理能力
  4. 4. フリーランスが身につけておくべき4つのスキル
    1. 4-1. 得意分野に関連したスキル
    2. 4-2. 業務に関わる幅広い知識
    3. 4-3. 自分の魅力を伝えるポートフォリオ
    4. 4-4. 仕事獲得の営業力
  5. 5. スキルアップのために何の言語を覚えるべきか
    1. 5-1. 方法1:覚えやすい言語を学ぶ
    2. 5-2. 方法2:最も使われている言語を学ぶ
    3. 5-3. 方法3:最も収益性の高い言語を学ぶ
  6. 6. フリーランスがスキル不足を解消するには?
    1. 6-1. 書籍や学習サイトで学ぶ
    2. 6-2. 勉強会やコミュニティに参加する
    3. 6-3. スクールで学ぶ
    4. 6-4. フリーランスになる前に、まずは副業で!
    5. 6-5. 未経験者はフリーランスになれるのか?
    6. 6-6. スキル不足でもフリーランスになりたいなら
  7. 7. まとめ

スキル不足でフリーランスになるデメリット

スキルが足りない状態でフリーランスになることは可能ですが、場合によっては思い描いていたような収入や仕事量を獲得できないことがあります。

ここでは、スキル不足の状態でフリーランスになることのデメリットをご紹介します。

  • 仕事を受注できない
  • 仕事を選べない
  • スキルアップする時間がない
  • 収入が低いのに忙しい

仕事を受注できない

スキル不足だと、なかなか仕事を受注できません。

求められるスキルが不足していれば、選べる仕事の幅が狭くなります。

どれだけ実績やコミュニケーション能力に長けていたとしても、できることが限られていれば、仕事が受注できません。

結果的に思うような収入にならず、不安が大きくなることもあるでしょう。

仕事を選べない

スキル不足だと仕事を選べなくなるために、思い描いていたフリーランス生活が送れないこともあります。

少ない仕事の中から選ぶ必要が出てくるので、常駐型や単価の低いブラック案件を受注しなければならない状況も出てくるでしょう。

そうなると、在宅で自由に働けず会社員のように通勤するか、在宅でも暇がないほど働き詰めになる可能性があります。

収入が低いのに忙しい

スキル不足だと、仕事が選べないのでブラック案件でも受注しなければ収入になりません。

ブラック案件は低単価なものが多いので、一定の金額に達するにはその分多く働く必要があります。

スキルアップすれば単価を上げれますが、スキルアップする時間がないほどに忙しくなり、悪循環をなかなか抜け出せなくなることも考えられます。

自分の時間と体がむしばまれる

ブラック案件を続けると、ただただ忙しいだけで、自分の時間が取れず身体は疲弊します。

プライベートで勉強をする時間も持てないことから、抜け出すタイミングもわからなくなるからです。

作業を止めれば収入は入ってこなくなる、そうなると家賃が払えないから続ける。

気がつけば会社員のときよりも働いているのに、収入は以前より低いという状態になります。

フリーランスで失敗しないためには?

それでは、フリーランスで失敗しないためにはどんな準備が必要でしょうか?

フリーランスになるまえに以下の2点を補いましょう。

  • 応募できる案件を多くする
  • 高単価の案件を獲得する

応募できる案件を多くする

フリーランスで失敗しないためには、受注できる案件の幅を広げる準備が必要です。

受注できる案件の幅が広がれば、案件により単価も変動します。

できる仕事の幅が広がれば、プロフィールやポートフォリオに扱えるスキルを加えられます。

企業やクライアントからすると、スキルが多ければその分魅力的に感じるでしょう。

さらに、はじめは単価が低くても、幅の広い案件を受注してこなしていくうちに、スピードやスキルが上がっていくので、のちのち高単価案件の獲得にも繋がります。

高単価の案件を獲得する

フリーランスで失敗しないためには、高単価案件を獲得する準備が必要です。

スキル不足でフリーランスになると低単価案件しか受注できません。

それなら、フリーランスになる前にスキルアップをしておくという手段が最良です。

会社員のときに講座やスクールに通いスキルを高めておきましょう。

フリーランスに必要なスキル

フリーランスエンジニアを例にするなら、必要なスキルは3つに絞られます。

  • 複数のプログラミング言語の理解
  • コミュニケーションスキル
  • 自己管理能力

複数のプログラミング言語の理解

まず、プログラミング言語を複数理解していると有利です。

受注できる仕事の幅が広がり、その中でも単価で選べるようになります。

加えて、クライアントにアピールすれば有能な人材に映ります。

企業の開発内容によって求められる言語は異なるので、複数の言語を理解していると仕事を選べるようになります。

コミュニケーションスキル

仕事を円滑に進めるためには、コミュニケーションスキルも必要になります。

コミュニケーションスキルが低いと、わからないことを聞けずに時間が経過してしまうか、疑問を晴らさずに進めてしまうので、結果的にクライアントが求めているものとのズレが生じてしまうことがあるからです。

わからないことに関してすぐに質問、あるいは提案ができると疑問点がなくなるので作業スピードも上がります。

クライアントとコミュニケーションをするさいには、結論や要点から伝えるようにすると、相手に伝わりやすくなります。

自己管理能力

フリーランスは会社員よりも自己管理能力が必要になります。

特に在宅型フリーランスは自由な生活スタイルから夜型の生活になる人もいます。

クライアントとの連絡は日中であることがほとんどで、納品などもクライアントの業務時間内に行う方が喜ばれます。

生活が昼夜逆転してしまうことで、日中の連絡に間に合わなかったり、レスポンスが遅くなったりすれば、クライアントからの信頼も徐々に下がってしまいます。

そうならないように、規則正しい生活を心がけて体調管理に努め、納期の厳守と返信の早さに気を配りましょう。

フリーランスが身につけておくべき4つのスキル

フリーランスとして活動するなら、スキルは幅広くつけておくほうが有利です。

ここではフリーランスが身につけておくべきスキルを4つご紹介します。

  • 得意分野に関連したスキル
  • 業務に関わる幅広い知識
  • 自分の魅力を伝えるポートフォリオ
  • 仕事獲得の営業力

得意分野に関連したスキル

自分の得意なことに関連したスキルを身につけましょう。

エンジニアを例にすると、1つの言語だけではできる仕事の幅が狭くなるからです。

たとえば、WEBページを作成するための言語であるHTML(Hyper Text Markup Language)を学ぶなら、CSSというページ装飾のための言語も覚える必要があります。

それだけではなく、この2つに関連性の高いJavaScriptというWebサイトやシステムの開発に使われているプログラミング言語も覚えると仕事の幅が広がります。

あなたの得意分野に関連するスキルを増やしましょう。

業務に関わる幅広い知識

フリーランスは業務に関わる幅広い知識が必用です。

会社員とは違い、経費の計上、請求書、勤怠管理、確定申告などを自分で行う必要があるからです。

仕事獲得やスキルアップのことだけを考えるのではなく、業務が円滑に進むように知識を得るようにしましょう。

freeeなどの便利な会計ソフトを使えば、面倒な作業を簡略化することもできるので、検討してみるのもいいかもしれませんね。

自分の魅力を伝えるポートフォリオ

フリーランスは、自分の経験・実績を表すポートフォリオの作成が大事です。

ポートフォリオは、多くのクライアントが目を通し、採用の参考にするからです。

ポートフォリオに何を書いたらいいかわからないときは、以下の4つの項目はおさえましょう。

  • 自己紹介
  • 作品紹介(紙とWebで準備する)
  • 得意の制作スタイル(得意な言語など)
  • 将来の方向性(どんなスキルやポジションを得たいか)

ポイントは、ひと目でわかるように作りましょう。

仕事獲得の営業力

フリーランスには営業力が不可欠です。

自分で営業して仕事を取る必要があり、クラウドワークスの案件へ応募するにも営業力は必要です。

営業力というのは、自分をアピールことでもあり、ポートフォリオや志望動機、自己PRなども含まれます。

また、現在のスキルで獲得できる仕事の単価や需要を把握することも大切です。

業界のトレンドや新しい技術やサービスにもアンテナを張り、伸びそうな分野における新しいスキルを習得することも営業力なのです。

もし、自分の営業力に自信がない場合は、エージェントを利用することで案件の獲得を代行してくれるので、利用を検討してみてもいいかもしれませんね。

スキルアップのために何の言語を覚えるべきか

言語を複数覚えた方が有利なのはわかるけど、何を覚えたらいいのでしょうか?といった疑問も出てきますよね。

方法を3つご紹介しますので、どれが自分に合っているか考えてみてください。

方法1:覚えやすい言語を学ぶ
方法2:最も使われている言語を学ぶ
方法3:最も収益性の高い言語を学ぶ

方法1:覚えやすい言語を学ぶ

1つ目は、覚えやすい言語を学ぶことです。

プログラミング言語は、他の言語に影響を受けていることが多く、関連性があるものなら似通っている部分もあるので比較的に覚えやすくなります。

たとえば、「Exploring Data」というサイトを利用すれば、どの言語が何に影響を受けているかがわかります。

参考元:Exploring Data

JavaScriptを例に出すと、オレンジ色の言語(C、Java、Perl、Python、Self)などからJavaScriptは影響を受けているとされています。

つまり構文が似ているということになります。

一般的にも、Perlは構文がC言語、Java、PHP、JavaScriptに似ているといわれており、このような関連性のある言語を選ぶことで、習得が早くなります。

方法2:最も使われている言語を学ぶ

2つ目は、最も使われている言語を学ぶということです。

日経クロステックが、2021年5月31日~6月23日の間に455人に実施した「プログラミング言語利用実態調査2021 夏」のアンケート結果によると、利用言語の第1位は「Python」でした。

参照元:日経XTECH

1位のPythonや2位のJavaScriptなど、需要があるものを学ぶことで獲得できる案件の幅も広がります。

ただし、利用者が多いことから案件獲得の競争が激しい可能性もあります。

方法3:最も収益性の高い言語を学ぶ

3つ目は、最も収益性の高い言語を学ぶということです。

収益性の高い言語を学べば高単価案件を受注できる可能性は高まるでしょう。

パーソルキャリアが発表した、日本におけるプログラミング言語別の平均年収ランキングによると、平均年収が最も高いのは「ABAP」で、平均年収661万円でした。

参照元:産経新聞

2位は「R」で656万円、同率3位は「Perl」と「VC・VC++」で630万円となったそうです。

このあたりは、市場の案件で求められている言語と合わせて学びたいものを選んでいきましょう。

フリーランスがスキル不足を解消するには?

今の自分のスキルでは案件の獲得が難しい、収入が安定しなさそうだと感じたら、スキル不足を解消するための行動をしましょう。

スキル不足を解消するには3つの方法があるのでご紹介します。

  • 書籍や学習サイトで学ぶ
  • 勉強会やコミュニティに参加する
  • スクールで学ぶ

書籍や学習サイトで学ぶ

スキル不足を書籍や学習サイトを利用して独学で解消する方法です。

書籍や学習サイトなら、スキマ時間で学べるのが利点です。

デメリットは、わからない点を質問により解消できないことが挙げられます。

勉強会やコミュニティに参加する

勉強会やコミュニティで人と会って学ぶ方法です。

わからないことが聞けるので疑問が解消し、同じ志を持つ仲間ができるのが利点です。

人脈を作れれば、後に情報交換やスキルアップ、案件の紹介などに発展する可能性があります。

スクールで学ぶ

オフラインのスクールに通って学ぶ方法です。

講師から対面で学ぶことで、知識を早く習得できる利点があります。

独学が苦手な人は、思い切ってスクールを選ぶといいでしょう。

ただし、独学のときよりも費用がかかることや、通学による交通費や移動時間が発生するので、そのことも視野に入れて考えてみてください。

フリーランスになる前に、まずは副業で!

いきなりフリーランスになる前に、まずは副業や週末起業で試してみましょう。

フリーランスで案件を獲得するには、実績が左右します。

ですから、フリーランスになる前から副業や週末起業という形で実績を積んでおくと後々楽になります。

フリーランスになる前から継続的に仕事がもらえるクライアントを獲得できていると、安定材料にもなります。

実績の積み上げとクライアント獲得を副業のうちに行っておくことがオススメです。

未経験者はフリーランスになれるのか?

まったくの未経験だとフリーランスとして仕事を獲得するのは難しいでしょう。

実際に、YAHOO!JAPAN知恵袋で、こんな質問がありました。

”何もスキルがない29歳からフリーランスエンジニアを目指すのはもう遅いですか?”

それに対しての回答は以下のとおりです。

”フリーランスになれるとしても、どこかの企業で最低でも5年くらい(普通の人なら10年くらいは)は経験、実績を積まないと誰も仕事を依頼してくれません。会社に入るのであれば問題はないです。”

YAHOO!JAPAN知恵袋
引用元:YAHOO!JAPAN知恵袋

フリーランス自体は名乗るだけなので誰でもなれますが、仕事を獲得するのは難しいものです。

まったくの未経験の場合は、まずは企業に就職して、業務でわからないことがなくなってからフリーランスを考えた方がいいでしょう。

スキル不足でもフリーランスになりたいなら

結論は、エージェントサービスに相談しましょう。

エージェントサービスなら、あなたのスキルに見合った案件を紹介してくれます。

経験はある程度あるけど、営業が苦手で人脈やコネもない人は、エージェントを利用するのが、一番早く仕事が決まり、収入が安定するのでオススメです。

まとめ

本記事では、「どのくらいスキルがあればフリーランスになれるのか?」ということに対してお答えしました。

おさらいすると、ある程度の経験があればフリーランスにはなれます。

ただし、スキルが低いと低単価の仕事しかないので、忙しいけど低収入になります。

だからフリーランスになる前に、スキルアップをしておいて高単価を狙えるようになりましょうというお話でした。

本記事を読んで、何をするべきか答えが見つかったなら嬉しいです。